IYFR はヨットクラブやセーリング協会と何が違うのか


**IYFR(International Yachting Fellowship of Rotarians)**は、
ヨットや帆船を用いた国際的な活動を行うため、しばしばヨットクラブやセーリング協会と混同されます。

しかし、その本質はまったく異なります。

ヨットクラブ:施設と会員制度を中心とする組織

一般的なヨットクラブは、次のような特徴を持ちます。

  • マリーナやクラブハウスなどの物理的施設

  • 明確な会員制度と会費

  • 地域に根ざした運営体制

  • 船舶の係留や利用環境の提供

ヨットクラブへの所属は、多くの場合「場所」と結びつき、
長期的な制度的関係を前提とします。

セーリング協会:規則・教育・競技を担う枠組み

一方、セーリング協会は、

  • 技能講習や資格制度

  • レース規則と安全基準

  • 競技大会やランキング

  • 国内外の競技統括

といった役割を担い、
セーリングを標準化・体系化することを目的としています。

IYFR:実践を通じたフェローシップ

IYFR は、マリーナを所有せず、資格を発行せず、競技を統括しません。
その核にあるのは 航海という実践を共有することです。

IYFR は、

  • 国境を越えるフェローシップ

  • 航海体験を基盤とした友情のネットワーク

  • 競い合うのではなく、共に航く場

として機能しています。

イベントでは、混合クルーや協力を前提とした編成が重視され、
順位や成績よりも、相互理解と経験の共有が中心になります。

なぜこの違いが重要なのか

IYFR への参加は、

  • 船の所有

  • 競技資格

  • 固定された拠点

を必須としません。

必要なのは、状況に応じて協力し、学び合い、航海を共にする姿勢です。

この特性により、IYFR は国や文化を越えて柔軟に展開でき、
重たい制度構造を持たずに国際的なネットワークを形成しています。

実務的な整理

簡潔に言えば、

  • ヨットクラブは「利用環境」を整える

  • セーリング協会は「基準」を整える

  • IYFR は「実践を通じた関係」を育てる

という違いがあります。

IYFR 全体の構造や位置づけについては、本サイトの 旗艦解説ページ を参照してください。